8050問題を考えるセミナー2020報告(1)8050問題に取り組む

「8050問題」という言葉をご存じですか?

「80」代の親が「50」代の子どもの生活を支えるという問題です。
背景にあるのは子どもの「ひきこもり」「不就労」などの長期化です。

引きこもりという言葉が社会に出始める様になった1980年代~90年代は若者の問題とされていましたが、約30年が経ち、当時の若者が40代、50代その親が70代、80代となっています。
こうした親子が社会的に孤立し、生活が立ち行かなくなる深刻なケースも目立ち始めています。

8050問題について取り組むと共に、「8050」予防として「7040」、「6030」での備え・取り組みをしていきたいと考えます。

 

私たちから見た「8050問題」と取り組み

不登校・引きこもりの10代、20代が中心だった私たちの活動から30年が経ちましたが、思春期の一時期を一緒に過ごし、社会に出ていく人もいれば、生きづらさを抱えながら共に過ごしている人もいます。また、30代、40代から病気や様々な理由で引きこもりになる若者も増えています。

私たちにとって8050問題は新しい社会問題ではなく、不登校からずっとつながっている問題だと考えています。2020年から2021年にかけて、この問題について3つのプロジェクトを実施しました。ここでは、その一部をご紹介し、まだどこに相談に行けばよいか迷っている方、不安を抱えて悩んでいる方、また地域で見守る立場の方に読んでいただき、必要な支援につながるきっかけになればと思っています。

次回は「8050問題を知る」という視点から
放送大学名誉教授 宮本みち子氏を講師にお迎えして開催された
「 8050問題の背景にある社会課題を考える~若者のアンダークラス化を防ぐために~ 」 
のセミナープレビューになります。

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